神輿振

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みこしぶり


画題

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解説

画題辞典

鳥勿法皇、天下不如意のもの三、鴨川の水、双六の賽、山法師是なりとあり、山法師とは即ち比叡山延暦寺の僧侶なり、延暦寺は歴代朝廷の尊崇厚く、所領の寄進も多く、財力も豊かなりしより、僧兵を養ふに至り、之を山法師と唱へ、鳥羽崇徳の頃より朝廷に對し少しく意に満たざるものあれば、忽ち嗷訴を企て、山上鎮座の日吉山王の神興を奉じ、兵甲を帯して京に人り、暴力を以て事を遂げ、若し聴かれずんば神輿棄て去るを例とするに至れり、朝廷神威を畏れ、その意に従ふ、その横暴のさまは、千家物語源平盛衰記等に記載されて明かなり、之を神輿振といふ、曾つて文展に前田青邨画けり。

(『画題辞典』斎藤隆三)