眠駱駝物語

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ねむるがらくだものがたり


総合


歌舞伎

戯曲、三幕。岡鬼太郎作。昭和三年(1928)、中村吉右衛門が初演。 長屋の嫌われ者馬吉が、河豚で死んで一同大喜び。兄弟分の半次は紙屑買久六をそそのかし、馬の死骸を大家のところへかつぎこんで、カンカンノウを踊らせてお通夜の酒肴をせしめた。半次と久六の酒盛となったが、はじめ馬鹿遠慮していた久六も、 一二杯重ねるうちに逆に半次に食ってかかった。そこへ母親が死んだという報せをうけて、半次は全くシュンとしてしまった。 いうまでもなく落語の脚色だが、この種のもので脚色に成功したものの一つ。それは他人の不幸でふざけた者が、我が身つ不幸2なるとからきし意気地がなくなるという、人間の弱点が皮肉られて、これが笑いの奥にひそんでいるからだろう。