盆踊

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ぼんおどり


画題

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解説

画題辞典

孟蘭盆中、七月十三日より老若男女の打交はりて、歓楽を盡くして踊り狂ふを盆踊となす、江戸時代に於て特に盛に行はれ、元禄頃に於てその絶頂にありたりともいふべく、都も鄙も推しなベて集へ狂ふ老若男女は数十百とも数ふべく、何つれ今宵を曠れと揃ひの浴衣に派手装ふもあり、編笠大小など異様の行装に入を驚かすもあり、笛太鼓の音は手拍手と和して喧しく、雪踏の響は大地に轟き下界を驚かすばかりなり、時流風俗とて風俗画家の筆多し。

伝菱川師宣筆(九鬼男爵所蔵)

英一蝶筆(因州池田侯爵旧臓)

英一蝶筆(東京村井氏所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

盂蘭盆の頃に行ふ踊、各地様々であるが大抵は広場の中央に櫓を立て、音頭取その上で音頭を取り、幾多の男女、櫓を廻つて音頭に調子を合せ手振身振足並面白く踊りめぐる、これ古代の生御霊の祝に伴ひ行はれた歌垣や、☆(女偏+崔)〈かぐら〉歌の遺風である。  (大言海)

富岡鉄斎にその作がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)