狙公

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そこう


画題

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解説

画題辞典

狙公は猿廻はし猿曳きなり、或は単に猿を称することあり、列子に「宋に狙公あり、狙を養ふ、狙慣る、俄に食乏し即ち其食を限らんとす、先づ狙を誑かして曰く、若茅を与ふ朝三にして暮四、足る乎、衆狙怒る、即ち曰く朝四而暮三、足るか、衆狙伏す」と、猿曳の図は古来好個の画題たり、

細川侯爵所蔵に雪舟筆猿曳屏風あり、福岡子爵所蔵に狩野元信筆あり、近世にして英一蝶の筆知らる、橋本雅邦画くもの亦大作あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

狙公とは猿曳きのこと、猿廻しとも呼ばれてゐるが、時にのことを狙公と謂ふこともある。

宋有狙公者、愛狙養之、成群、能解狙之意、狙亦得公之心、将限其食、先誑之曰、与若茅朝三而暮四足乎、衆狙皆起而怒、俄而曰、与若茅朝四而暮三足乎、衆狙皆伏而喜、物之以能鄙相籠、皆猶此也、聖人以智籠群愚亦猶狙公之以智籠衆狙也、名実不虧、使其喜怒哉。  (列子黄帝篇)

狙公を画いた作

雪舟筆    『猿曳屏風』  細川侯爵家蔵

狩野元信筆          福岡子爵家蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)