かたてづかい
寛文延宝の頃(1670)手妻(てづま)人形で名高い大阪の山本飛騨掾がはじめた人形のつかい方で、左手を人形の背後から差込んで支えながら、右手で人形の右手をつかう。今日、文楽の舞台で、つめの人形といって百姓や腰元の人形を一人の人形遣いがつかっているのがその名残りで、三人遣いの元のかたちである。