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くま


画題

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解説

東洋画題綜覧

最も吾人によく知られた動物で、頭胴一六〇糎内外、尾八五糎内外(尾端の毛を除く)後足三二糎内外、耳一四糎内外ある、体は全く真黒色で爪も亦黒い、尾は短く胸部には月の輪形の大きな白斑があるので、一名月の輪熊と称せらる、この動物はヒマラヤ産と米国産との中間に位し、前者の地方的亜種ど認めらる、我が国特有の種類で、深山に棲み、雑食性で、魚類蟹、昆虫類、果実、樹の汁液等を好む、五月頃一腹に一頭若しくは二頭の仔を分娩し毎年一産である、幼獣を飼養すると、よく人に馴れ愛翫されるが成長すると危険となる。樺太に赤熊あり、北海道に羆あり、千島に稀に北極熊が棲息する。  (動物図鑑)

円山応挙筆  『躑躅に熊』  尾州徳川家旧蔵

森一鳳筆   『雪中熊』   藤田男爵家旧蔵

狩野探幽筆  『白熊』    松方公爵家旧蔵

西村五雲筆  『白熊』    第一回文展出品

島田墨仙筆  『山中勇者』  日本画会展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)