烏鷺合戦

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うろかっせん


画題

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解説

東洋画題綜覧

物語ものの一つ、一条兼良の作と伝へられる、烏を東市佐林真玄と呼び、鷺を山城守津守正素といふ、恋の遺恨から戦ふことになる、西沢笛畝にこれを画いたものがある。

又、『白縫物語』の中にも名和太郎左衛門とその弟七郎右衛門が、南北両朝の二派に分れて互に戦ふのを母が歎いて八幡宮に祈願を籠める、すると八幡宮で群れ集ふ鷺と鴉が戦を初める、兄弟これを見て骨肉相食ふ惨を思ひ戦をやめて出家する条がある、その骨子は『怪談東雲草紙』から出てゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)