灌仏会
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かんぶつえ
画題
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解説
画題辞典
灌仏会、又仏生会、浴仏会、龍華会ともいう。四月八日釈尊降誕の日を以て仏陀の誕生を祝して行う法会なり、各寺院共に種々の草花を以て花御堂を作り、その内に天上天下唯我独尊を示せる釈尊の立像を安置し、香湯、水、又は甘茶を以て、甘露に擬して之を注ぐを習とす。本朝にては推古天皇十四年元興寺に於て行いしが初めなりという。江戸時代に於ても、年中行事の一として都鄙到る所に於て盛に行われしものなり。児女集りて甘茶を受くるを楽しみとす風俗画として図せらる所亦少しとせず。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
四月八日、釈迦の誕生日に寺院等で行ふ儀式、釈尊、藍毘尼園で誕生の時、八大竜王が歓喜のあまり甘露の雨を降らして産湯をせしめたといふ故事から誕生仏に甘茶を灌ぐので、灌仏会浴仏節などの名のある所以である、関西では一ケ月遅れの五月八日に行つてゐるところもあり、地方に依つては今尚陰暦四月八日に行つてゐる所もある、釈迦降誕会、誕生会、竜華会、花まつり等皆同じ。 (俳諧歳時記)
灌仏や捨子則ち寺の児 其角
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)