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みずうみ


画題

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解説

東洋画題綜覧

淡水海の義で四面陸に囲まれて淡水を湛へたる所を普通にいふが、必ずしもそれに限らず、山にあるもの平地にあるもの海岸に接したものいろ/\ある、これを区分すると、地域の断層によつて水を湛へるやうになつたもの、例へば琵琶湖の如きがそれであり、川の一部が堰きとめられて湖となつたもの、堰塞湖といふ、中禅寺湖の如き例、火口湖は火山の旧噴火口に水を湛へたもの、火山原湖といつて火山と外輪山と中央火口丘の間の底地に水が湛へられて湖となつたもの、箱根の葦湖の如きそれであり、海の一部が湖となつたもの宍道湖や霞ケ浦などそれである、総じて特殊の景観を呈し、人の生活上にも密接な交渉を有するので、絵画にも多く描かれ、殊に我が国では琵琶湖の如き、中禅寺湖の如き、いろ/\の方面でよく知られてゐる、

絵画にも『湖』は極めて多い。『湖畔』『湖畔の春』『湖畔の秋』『山湖夕陽』『山湖静日』『山湖浅春』『湖畔雪霽』『しぐるゝ山湖』『山湖晩秋』など。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)