深草少将

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ふかくさのしょうしょう


画題

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解説

画題辞典

「かよひこまち」(通小町)を見るべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

大納言義平の長子、名は義宣、山城の深草に住す、時に小野庄に小町と云ふものがあり、容色絶倫、義宣見て之を悦び窃かに慇懃を通ぜんものと小町に請ふ、小町聴かず、乃ち百夜を通ふことを約したが、果さずして死す、時に弘仁三年であつたと。  (早引人物故事)

昔あやにくなる女をよばふ男ありけり、男心ざしあるよしを云ひければ、女、男を試みんと思ひて常に来て物いひける処に榻を立て是が上にしきて百夜臥したらん時に、言はんこと聞かんと云ひければ、男やすきことなりと云ひて、雨も降れ風も吹け暮るればあわてまどひ来て其榻の上に臥しけり、榻の上に寝る夜の数を書きつけたれば、九十九夜になりにけり、今宵ふしなば明日よりは何事も得いなみ給はじなどいひおきいでゝとく暮れよかしなど思ひけるに、親の俄に死にければ、それにさはりてとゞまりにけり、其時女のもとより此歌をよみておこせたりける。

暁のしぢのはしかき百夜かき君が来ぬ夜は我は数かく  (歌論義)

謡曲の通小町は此の故事を綴つたもので、シテは深草少将、ツレは小野小町、ワキは僧、処は山城で、百夜通ひは浮世絵などにも画かれ、湖竜斎などよく画にしてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)