こうざんせきせつ
山嶽は蜿蜒として連り、江河洋々として流れ、山も河も皚々たる雪に蔽はれたる景、蓋し冬の山水画として極めて洽く行はるゝ所の画題である。
蔌々天花落未休、寒梅疎竹共風流、江山一色三千里、酒力消時正倚楼。
この画題の作、古来少からず、渡辺崋山にも名作がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)