しにえ,(英)Shini-e,
役者が死去したときに浮世絵で、その死を知らせるもの。いわゆる瓦版のような墨摺の粗悪なものもあるが、水藍を基調とした死に装束の役者絵を指す。 特に、役者の年齢が若かったときに、その死を惜しんで出版される傾向が強かったが、後に重鎮たる役者の死絵も数多く出版された。昭和の初期まで続いている。