歌川広重

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生没年:寛政9年~安政5年(62歳)。 本姓:安藤氏。名前は徳太郎、後に重右衛門、徳兵衛となる。 作画期:文政元年頃~没年 師系:豊広門入 画姓:歌川 画号:一遊斎・一幽斎・一立斎・立斎・歌重

歌川豊広の門人として役者絵、美人画を描いていたが、天保3~4年の「東海道五拾三次之内」によって一躍風景画家としての名を高めた。四季の風土をそこに暮す人々の生活とともに詩情豊かに描いた。晩年まで名所絵の名手として活躍し、集大成ともいえる「六十余州名所図絵」と「名所江戸百景」がある。短冊判に歌、俳句と一体の叙情的世界を創り上げた花鳥画にも名品が多い。

『浮世絵の鑑賞基礎知識』 小林忠、大久保純一 至文堂 1994年 より