楝
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おうち
画題
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解説
東洋画題綜覧
楝は楝科に属する落葉喬木で、もと支那より渡来したもの、樹の高さは三丈位になり葉は羽状複葉で各葉鋸歯があり、花は五弁で紅がかつた紫色、中の蕊は黒く先が幾つにも分れて黄色の内部を見せ雄蕊雌蕊がある、多数の花が集り咲くので、遠く望めば藤のやうである。一名雲見草、昔は此の樹に罪人の首をかけたといふ。大和絵にはよく画かれてゐる。
あふち咲く花さへ雲の色にして外面露けき五月雨の空 宣胤
(『東洋画題綜覧 補遺』金井紫雲)