桑実寺縁起

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くわのみでらえんぎ


画題

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解説

東洋画題綜覧

桑実寺は滋賀県蒲生郡安土にある天台宗の寺で、この寺の縁起を画いたのが、桑実寺縁起絵巻である、筆者は土佐光茂と伝へらる。

天智天皇御四皇女阿閇皇女が病ませ給ひ、夢に琵琶湖の浪が誦経の声を挙げ、其の浪の音の止まる処瑠璃の光七方にさすと見て覚めぬと語られたので、天皇は定恵和尚に詔して、その地を相し法会を修せしめ給ふ、すると生身の薬師如来光明と共に湖上に示現し皇女の御蓐の中に映じて御悩御平癒あり、そこでこの地即ち安土に金玉の精舎を建立せさせ給ふたといふ、これを足利義晴が光茂に命じ画かせて寄進したものがこの絵詞である。絵巻の形式が、他の絵巻類と異り、縦に描いて画面を広く取つてゐる特色が有名になつてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)