栂尾

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とがのお


画題

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解説

画題辞典

栂尾は洛外北西の一小山にして紅葉の名所なり、もと高山寺の名刹ありしが、数回の火災に炎上して今は僅に古跡を残すのみ、山麓に清瀧川あり、之に架するに白雲橋を以てす、満山の楓樹秋霜に染まる時ともなれば、紅雲碧潭と映じて佳景いうべからず、

岡田為恭の筆(京都熊谷直之氏蔵)、その他円山派四条派の画く所多し。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

京都名所の一、高尾の東北相去る十町許、高山寺あり、秋、楓の名所、或る遊記に云ふ、『三尾の地、栂渓を以て第一となす、栂渓の勝、山谷深遠、澗水曲折、山を繞りて流る、楓樹千章、水の両岸を挟み板橋あり白雲といふ、三丈許、絶谿に架す、橋下奇石多く、状奔牛騰馬の如し、水勢激注、石の遏むる所となり、雪花となり織文と為り潭水淳畜、青靛染めたるごとし、橋を渡れば一禅廬を得、(高山寺)規模宏壮、地形最高、全地の景勝悉目下に在り』と、栂尾茶は由来久し、建仁の比、栄西禅和尚入宋の帰途、茶実を穫て之を筑前背振山に植ゑ、又余種を高山寺明恵上人に贈る、是より栂尾の茗園日に盛大に赴く、庭訓往来に我朝産茶名山者、栂尾第一也、神尾寺是為補佐、高山寺々説云、上人始種茗実、深瀬三本木為称首、深瀬在橋東北。  (名勝誌)

栂尾は高尾、槙尾などと共に四条円山の諸家の画く所少くない。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)