杏葉菊

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(ぎょうようぎく)

 菊は中国では延命長寿の薬草として尊ばれ、我が国に渡来した植物である。菊の花は古代から美しさを鑑賞され、平安時代には観菊の宴なども催された。また文様として盛んに使用され、絵巻物などに多く描かれている。家紋は菊の花、葉を象ったもので文様から移行した。

 菊の文様は、後鳥羽天皇が好んで用いたため、次第に皇室の紋に移行し、功績のあった武将達に下賜(かし)され権威を高めた。このようにして菊紋は皇室のシンボルとして定着した。

 しかし徳川時代になると、菊紋の権威は落ち、徳川家の葵紋の権威が上がった。このために菊紋の使用家は多くなり、大名、幕臣で70家余が用いた。この中には足利、吉良、喜連川、最上、荒川、宮原の諸氏や、大名家の毛利、木下、伊達、牧野、京極、宋の諸家は皇室と特殊な関係か、功績により菊紋を下賜された。


出典

『家紋でたどるあなたの家系』千鹿野茂 平文社 平成七・二・二五

『都道府県別姓氏家紋大事典東日本編』千鹿野茂 2004・6・15