李太白

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りたいはく


画題

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解説

画題辞典

李太白は唐代の詩人なり、其の詩高妙にして神韻の磅礴礴たるを以て誦せらる、玄宗皇帝曾つて之を翰林に召し密命を司らしむ、讒するものありて黜けらる、是れより贅放自ら修めず、悠遊四方に放浪し、酒を楽しみて酔聖と称し、賀知章等と共に飲中八仙に数へらる、又杜甫と結交して詩に雅懐を行る、後世詩をいふもの必ず李社を称す、年六十二を以て卒す、杜甫が飲中八仙歌に、李白がことを述べて、「李白一斗詩百篇、長安布上酒家眠、天子呼来不上船、自称臣是酒中仙」によく李白を言明したるものといふべし、その一代文雅の生涯に世に好画材として古来屡々画家の筆に上る。

馬遠筆(池田侯爵旧蔵)

徐珪筆(郡島氏所蔵)

啓書記筆(毛利公爵所蔵)

啓書記筆観音陶淵明三幅對(山城大徳寺所蔵)

興謝蕪村筆(京都西邑氏所蔵)

岸駒筆(京都中川氏所蔵)

渡邊華山筆(柿沼谷雄氏所蔵)

近年に至り、下村親山等の作あり、尚ほ李白観瀑及飲中八仙等参照すべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)