じだいだんまり
江戸時代の中期から行われた顔見世の際の一座の役者の顔ぶれ紹介のための黙劇。 俳優の紹介が目的のため一貫した筋はない。幕があくと舞台は山中か野原、一座の花形が出て短い口上。次に上手下手からいろいろな姿の俳優があらわれ、旗その他の小道具を使い立廻り、最後に座頭俳優が古風な盗賊姿で辻堂から現れ、「柱巻きの見得」を演じ、花道を六法をふんで引込むという段取りになる。例は「鞍馬山だんまり」。