春駒
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はるごま
画題
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解説
画題辞典
古くは馬の形を作りて頭に戴き、年の始めに歌ひ舞ふものにして都鄙共に在り、江戸時代には鳥追の女、正月馬頭を手にして躍り舞ひ物を乞ふものあり、夢に見るもよしと寿くものなれば画家も亦☆々之を筆にせり、わけて浮世絵に多しとす。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
昔、年の始の祝とて馬の形を作り頭に戴き歌をうたひ、舞などをし、又は三味線太鼓で囃し馬の首を手で操り踊らせなどして金品を貰ひ歩いた一種の門附、又はそのうたふ歌、正月七日の白馬に擬するか、童子の騎つて遊ぶのは竹馬の遊戯と混じたものであらう。 (大言海)
年の始に馬を作りて頭に戴き歌ひ舞ふ者あり、是を春駒と名づけて都鄙ともに有る事なり、是禁中にて正月七日白馬を御覧の事あり、かゝる事を下にも受けてし侍る事にや。 (年中故事要言)
春駒は浮世絵に画かるゝもの殊に多い。
鈴木春信筆 松方幸次郎氏蔵
歌川豊国筆 『千代の春駒』
葛飾北斎筆 『樵女夢春駒』
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)