旭の森

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あさひのもり


画題

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解説

東洋画題綜覧

安房国清澄山中観音沢にある、日蓮上人の遺跡、にちれんしょうにん「日蓮上人」を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


安房の国清澄山の中腹、観音沢にある、建長五年四月廿八日、日蓮大士此に登り旭日を仰いで感得する処あり、即ち南無妙法蓮華経の題目を唱ふと。

時に御齢三十二歳。建長五年四月廿八日東雲の空朗かに旭日東天に輝き登り給ふ時安静に三昧より起つて念珠も御掌に懸けながら、旭日に向ひ高声に南無妙法蓮華経と十遍ばかり唱へさせ給ひけり、其山々の梢吹く夜牛の嵐の音絶えて、今朝は高嶺に万代と唯一声の松の音、これぞ二千二百一年の昔大聖世尊より上行菩薩に附属ありし一呼百諾の金言末法相応本因下種の題目とはいふなり。  (日蓮大士真実伝)

これを画いたものに左の諸作がある。

横山大観筆  『日蓮』(焼失)  辰沢延二郎氏旧蔵

岩田正巳筆  『聖僧日蓮』    国画院展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)