揚子江

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ようすこう


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那の大河、世界の長流中第四位にあつて、黄江、西江、黒竜江と共に四大流の一、揚子江に作り洋子江と呼ぶ、本名は長江で大江の称もあり、更に部分的には称呼極めて多く、潯陽江、宣化江などもその一である、流程三二〇〇〇哩、西蔵の唐拉〈タングラ〉山脈の北麓に発し雲南四川の境を東北に流れ、叙州より巴蜀の盆地に入り、岷江を合せ宜昌に至る迄三〇〇哩は所謂三峡の険をなし、宜昌から九江に至る五二〇哩は本江の中流で水流も緩漫となり洋々海の如き大河となり呉淞の辺で海に注ぐ、古来此の河を支那の母と称し文化産業凡ゆる方面に至大の恩恵を与へてゐる。故に芸術との関係も極めて深く此の河を詠賦するもの画くもの枚挙に遑もない。

橋本雅邦筆  『長江晴楼』   雅邦集所載

寺崎広業筆  『長江の朝』   第四回文展出品

山内多門筆  『長江大観』   第九回文展出品

田南岳嶂筆  『揚子江の朝』  第十二回文展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)