当麻曼陀羅

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たいままんだら


画題

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解説

画題辞典

當麻曼陀羅は浄土曼陀羅の一種にして、中台を浄土界とし、弥陀、観音、勢至を中心として荘厳を画き、左右及下の三辺に観経序分義、定善義、散善義を図にせるものなり、大和当麻寺所蔵のものは、天平宝字七年の作という、當麻曼陀羅縁起二巻之に添ふ、共に国宝なり、後世之に擬して作れるもの、慶舜、専舜が作、宅磨為成の作、同じく當麻寺にあり、慶恩の筆に成るもの図一、絵巻一、鎌倉光明寺にあり、亦国宝なり。當麻曼陀羅縁起は淳仁天皇の御宇よこはぎの大臣の娘が仏道に帰依して當麻寺に入り、弥陀観音の化身によりて藕糸の曼陀羅を作り来迎引接されたことを画けるなり。

(『画題辞典』斎藤隆三)