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歌舞伎

番附および看板の上でその一座の俳優などの占める順序をあらわすのに用いる方法。明治頃までの歌舞伎の慣習では、その俳優の位置は番附や看板に歴然と示されていたが、順序のはっきりつけられない場合、たとえば座頭と同様の名声実力を持つ俳優が一座しているときや、新しく京阪から加わったとき、またその者の実力が未知数であるときなどには、庵の形の中へその俳優の名前を書いて特別扱いにする定めになっていた。番附(辻番附や紋番附など)では多く右側の欄外に出し、看板では庵看板と称してこれを小屋の特別の場所へ置いた。現在では番附は消滅しており、看板も昔ほどの慣習は行われていないので、庵の意味も薄れている。文楽では今でも番附が発行されており、その例を見ることができる。