年の市

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としのいち


画題

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解説

画題辞典

年の市は、毎年々末二十日頃より末にかけて、正月の飾リ松注連飾りはじめ、すべて来春用ふべきもの鬻く市にして江戸年中行事の最も重きもの、又江戸名物の一なり、江戸末期には十七十八両日の浅草観音市、二十日の神田明神市、二十三二十四両日の芝愛宕市を、その最大なるものと数ヘられたり、就中浅草観音の市は元祿の頃より引続き、諸大名旗本、大商店始め遊里花街の人々、諸職人まで縁喜を祝うて多人数買物に来ることゝて、賑ひ比すべきものなし、今に継続す、風俗画として画かるゝ多しとす、

近くは寺崎広業の大画面に写せるものあり。

(『画題辞典』斎藤隆三)