師子比丘尊者

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ししびくそんじゃ


画題

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解説

東洋画題綜覧

尊者姓は婆羅門、法を得て方に罽賓国に至り遊ぶ、波利迦なる者ありて、来つて尊者に謁し言を聞いて屈服し方に求法す、長者有り、一子を引て来り問て曰く、此子斯多と名く、当に生れ便ち左手拳して長ずるも未だ開かず、願くは尊者その宿因を示し給へと、尊者即ち手を以て接して曰く、我に珠を還すべしと、童子遽に手を開き珠を奉る、長者遂に捨て其子を出家せしむ、尊者即ち与に具を授け、偈を示し、畢つて乃ち僧袈裟衣を斯多に密付し宴然として寂す、時に魏の斉王の二十七年であつた。

『芥子園画伝』にその小伝及画像を載せてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)