布晒し

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ぬのさらし


画題

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解説

東洋画題綜覧

布を洗つては乾し、搗いては乾かし白くすること、女の双手に布を持つて川水に晒すのは風情があるのでよく画材となる。

玉川にさらすてつくりさら/\になにそこの子のここそかなしき  (万葉集)

打寄する/\女波男波の絶間なく、逆巻く水の面白や/\、さらす細布手にくる/\と、さらす細布手にくる/\と、いざや帰らんおのが住家へ。  (長唄越後獅子)

布晒しを画いた作としては、英一蝶の『布晒舞図』(川崎家蔵重要美術品)現はれ、浮世絵には窪俊満に作があり、また現代では山川秀峰に之を描いたものがあり、長野草風も再興日本美術院第一回展にこれを出品してゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)