いちむらざ
寛永十一年(1634)江戸堺町に建てられた村山座が始まりで、承応元年(1652)に市村宇左衛門が興行権を買って市村座と改称した。天保十三年には幕府の命令で浅草猿若町に移り、明治二十五年には下谷二長町に移転、明治末から六世尾上菊五郎、中村吉右衛門等、若手の劇場として栄えたが、昭和七年に焼失した。