左慈
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さじ
画題
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解説
東洋画題綜覧
支那の仙人、その変化万象、思ひのまゝならざるなく、魏の曹操と逢つてこれを揶揄するところ極めて痛快である、その伝は『列仙伝』第三巻にある。
左慈、字元放、廬江人、於天柱山中精思学道得石室中丹経、尤明六甲能使尤神、坐致行厨変化万象、曹操召見閉一室、断穀期年、出之顔色如故、操嘗宴賓曰、今日高会所少松江鱸耳、慈因求銅盆貯水以竿釣之、即得鱸、操曰恨無蜀薑、慈曰易得、操恐近取即曰、前使買錦、報増二十段、慈曰諾、須臾袖中出薑、後買錦者廻果云、是日得報増錦、操出郊、士大夫従者百許、慈為齎酒一升脯一斤、手自斟酌、百官莫不酔飽、操怪之、使求其故、行視諸壚悉亡其酒脯矣、操悪其怪因坐上収慈欲殺之、慈乃郤入壁中、霍然不知所在、或見於市者、捕之而市人皆変形与慈同莫弁誰是、或逢慈於陽城山頭、因復逐之。遂走入羊群、操知不可得乃令使告之曰、不復相殺本試君術耳、忽有一老羝屈前両膝、人立而言曰遽如許、使欲取之、而群羊数百皆変為羝、並人立云、遽如許、亦莫所取焉。
（『東洋画題綜覧』金井紫雲）