岩手県

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遠野市・・・子供が狐をとらえて縄で縛っている。爺が百文で買って逃がしてやる。爺が町から帰ると先の狐がきてお礼がしたい。村の和尚が味噌釜に不自由しているので釜に化けるからをそれを売れという。爺はそのとおりにして金儲けをする。和尚はその釜で豆を煮ると「小僧ども熱い熱い」といって味噌豆を持って逃げる。爺が翌朝柴を刈っていると狐は味噌豆を持って帰る。狐は馬に化けるから長者に売れといって青馬に化ける。爺はこれを三百両に売って大金持ちになる。馬は厩からぬけ出して逃げ、翌日爺のところに帰る。また他の長者が嬶をなくして困っているのでそこに連れていけといって年頃の女房に化ける。爺は赤い前振と手拭と櫛こうがいを買って連れていく。狐は長者の嬶になり鐘を貯めて爺のところに帰る。爺は長者になり堂を建てて狐を養い、狐が死んでから氏神に祭る。

貧乏な爺。芝刈りに山に行き子どもにいじめられている狐を買い取って、話してやる。翌日、狐が現れて釜に化けて三両で売らせる。小僧が砂をつけて磨くと「痛いぞ」という。和尚は釜の鳴る音だという。夜、逃げ出す。翌日、櫛や衣類を買ってこさせて美しい娘に化け、女郎屋に売れという。百両で売る。しばらく女郎として働いて山にもどる。馬に化けるから長者に百両で売れ、今度は最後なので命日として回向してくれという。りっぱな馬に化けるが、多量の荷を負ったために倒れて捨てられる。以来、姿を消す。爺は約束どおり毎月回向をする。

東磐井郡・・・くず屋に助けられたことのある狸が、くず屋に儲けさせるために茶釜に化ける。くず屋は寺に持って行って和尚に売る。汚れているので小僧に洗わせるとそっと磨けというし、火にかけると熱いといって狸の形をして跳ねまわるので鎖につないでおく。夜、くず屋に世話になって礼をいいに行き、寺に戻って鎖につながれて文福茶釜になって一生を山寺で暮らす。