山田春城

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やまだの はるき


画題

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解説

前賢故実

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右京の人。十五歳で大学に入った。嵯峨上皇の皇子源明が初めて就学するとき、皇子とともに勉強する学友をさがすために、優秀な学生を選ぶことになった。春城はこれに応じて選ばれ、のち勉学の資として丹波権博士の官職を遥任された。上皇が崩御した後、仁明天皇が続けて春城を気にかけ、卒業させてから校書殿に侍することを春城に命じ、朝廷で秘蔵している書籍を閲覧させた。斉衡三年從五位下を授けられ、天安二年左京亮兼大学助を務めていた。春城は落着きがあり、ゆったりした性格で、細かいところに拘らず、災禍を恐れることがなかった。春城が議論になると、懇切で剛直な態度をとり、はばかることがなかった。

(『前賢故実』)