小子部栖軽
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ちいさこべの すがる
画題
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解説
前賢故実
雄略天皇がかつて蜾蠃に命じて蚕を集めさせた。が、蜾蠃は聞き間違えて嬰児を集めてきて献上した（邦訓では蚕と嬰児が相似）。帝は大いに笑い、嬰児を蜾蠃に賜り、「汝が自分で養育しなさい」と命じた。蜾蠃は宮殿の近くで嬰児たちを養育し、少子部連という姓を賜った。ある日、帝は、蜾蠃に「朕は三諸岳の神の形を見たい。汝は膂力が人より勝れているので、行って捕えて来なさい」と命じた。蜾蠃は三諸岳に登り、大きな蛇を捕まえて帝に奉った。蛇は身体が大きくて長いし、目が赫々たる光を放っている。帝は目を掩い大蛇を見ないようにした。なお、大蛇に雷の名を賜った。
(『前賢故実』)