寗戚謳歌

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ねいせきおうか


画題

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解説

東洋画題綜覧

屈原が『楚辞』離騒経の中に、『寗戚之謳歌兮、斎桓聞以該輔』の句がある、寗戚のこと『淮南子』に見ゆ。 寗戚は衛の人、徳を修めしも用ひられず、商賈となり斉の東門に宿す、斉の桓公、夜舎を出づるや、寗戚牛に飯し、角を叩いて謳歌して曰く

南山斫、白石爛、生不遭尭与舜禅、短布単衣適至骭、従昏飯牛、薄夜半、長夜曼々何時旦。

と桓公之を聞き、常人にあらずとして、これを召し客卿となす。

寗戚を画いたもの、明に石鋭の画あり、我に狩野松栄之を画き、左右に柳梅と鵯を配して三幅対とした。(徳川伯爵家旧蔵)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)