ほうろうかくまんだら
滅罪のため又亡者のため修する密教の宝楼閣修法に用ふる曼荼羅、中央に七宝荘厳の廈楼閣を描き、中に釈迦を本尊とし左右に宝金剛菩薩、金剛手菩薩を配し、閣前には七宝蓮華を安置し、これを囲むに四天王及四人の天女を以てした荘厳なもの、川崎男爵家旧蔵のもの最も有名であり、外に東京帝室博物館京都宝菩提院に各一幅を蔵してゐる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)