宝恵籠

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ほえかご


画題

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解説

東洋画題綜覧

一月十日、大阪南地の芸妓舞妓、十日戎に参詣のとき乗る駕をいふ、この時は駕衣裳とて特に新調した晴着をまとひ、駕の中には友禅の坐布団を厚く敷き重ね、駕籠の上から毛氈又は紅白の縮緬で飾り、ホエカゴ、ホエカゴと掛声をかけながら進む、駕先には幇間多勢、揃ひの衣裳片肌ぬぎて扇をかざし勇ましく練りゆくさま艶麗を極める、又北の新地ではこの宝恵籠で二十五日の初天神に参詣する浪花情緒の一つである。  (俳諧歳時記)

宝恵駕の梅にまことの吹雪哉  青々

宝恵駕や帯にはさみし紫金錠  素石

これを画いたもの、第十八回院展に北野恒富の作がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)