女史箴図

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じょししんず


画題

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解説

東洋画題綜覧

現存する支那の絵画中最古のものと言はれてゐる、女史箴とは、西晋の張華が恵帝の皇后賈后が帝の暗愚なのに乗じて、専横放縦を極めたのを諷刺して、女子の誡めを説いたもので、人倫の規鑑とせられ『文選』の中に収めてある、その文によつて顧愷之が之れを図したもので、図中に現はるゝ人物男女総て二十七人、その風俗や衣服調度の古制を知るべき稀有の資料であり、殊に臨鏡梳粧図の如きは、全巻中の白眉である、いま大英博物館の蔵する処、小林古径、前田青邨の模本が東北大学に蔵されてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)