太安麻呂

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おおの やすまろ


画題

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解説

前賢故実

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元明天皇の勅命を受けて古事記を編纂。天武天皇は、諸家に所蔵されている史籍に虚偽が見られ、所々に真実を失ったのではないか、と憂慮していた。当時、二十八歳で見聞が広く記憶力が優れている稗田阿礼という人物がいて、我が国の旧事をよく記憶していた。天武天皇は稗田阿礼が暗記していることを人に記録させ、帝紀の編修に用いた。天武天皇が崩御した後、持統天皇と文武天皇の時代では、史書の編修は滞っていた。元明天皇の時代になると、帝は天武天皇の志を受け継ぎ、史書の編修を再開させた。安万侶は勅命を受けて、阿礼が読み伝えていたものを基に、開闢より小墾田朝までの歴史を三巻の史書にまとめた。霊亀初年、安万侶は従四位下に昇進し、太氏の氏長に任命された。養老七年七月逝去。

(『前賢故実』)