大野東人
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おおのの あずまびと
画題
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解説
前賢故実
大野君果安の子。從四位下、勲四等、陸奥鎮守将軍および按察使。神亀元年、要衝を撰び多賀城を築いて蝦夷をおさえて防ぐことを朝廷に建議した。後に、兵部卿藤原麻呂とともに諸国の兵を率いて、蝦夷を撃破し降服させた。この蝦夷征伐では、東人の策略が大いに役に立った。天平元年、東人は「陸奥を鎮守している兵には、功を立てた人が多い。彼らが今後に励んでいくために、彼らに官位を授けてほしい。」と奏上した。朝廷は東人の要請を聞入れ、功を立てた兵に官位を授けた。二級になった人は三十人、一級になった人は七十四人、常布を配られた人は九十六人に達していた。天平十三年、東人は從三位に昇進した。天平十四年薨去。
(『前賢故実』)