大神庸主
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おおみわの つねぬし
画題
画像(Open)
解説
前賢故実
参考:大神虎主を参照のこと。
幼い頃より雄弁の才があり、医術を学びその奥義を追究した。承和二年、左近衛医師を務めてから侍医へ昇進、のち備後掾、從五位下を授けられた。貞観二年に内薬正を拝した。しばらくして亡くなり、享年六十三歳。庸主はおどけていて面白い性格を持ち、冗談を言って人をからかうことが好き、人と対談すると会話のぶつかる事が多かった。かつては、宮中を出て地黄を煎じる所へ行く途中、庸主は出逢った友人に「どこへ行くの」と聞かれて、「地黄の所へ行く」と答えた。同じようなことが多かった。しかし、庸主の医術がよく人の病気を治したので、彼は人々に称えられていた。
(『前賢故実』)