売花郎

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ばいかろう


画題

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解説

画題辞典

売花郎は支那の故事なり。旦郎といふ田夫あり。その妻を小王と称す、美貌あり。旦郎耕作の時「妻の姿を絵に写し我が前に置く。或る時風来りてこの絵を吹き禁中に飛ぶ、帝王その姿絵を見て小王を召す。且郎慕うて已まず。妻を見んとして花を荷ひ禁中に至るといふ。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

昔支那に旦郎といふ田夫があつた、その妻を小玉といふ、旦郎田畑を耕す時、必らず妻小玉の姿を絵に写して我が前に置いては眺めた、ある時、俄かに風が吹いて来て、此の姿絵を吹き虚空に飛ばしたが、やがて絵姿は禁中に落ちた、帝これを見て召す、旦郎妻のあとを慕うてやまず、妻に逢はん為め花を負うて禁中に至る、これをまた『旦郎売花』といふ。  (後素集)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)