和歌の浦

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わかのうら


和歌山市、紀ノ川旧河道の和歌川下流右岸、和歌浦湾北岸の景勝地。片男波と呼ばれる砂嘴に囲まれた入り江。

古歌によまれる名勝。玉津島神社・不老橋などがある。


わかのうら

画題

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解説

画題辞典

和歌の浦ほ紀州和歌山の南一里餘の海岸にて風光明媚の地なり、古くに聖武天皇之に幸し、「奎/山望ノ海此間最好、不/分二遠行)足ユ以遊覧こ云々と詔らせ給ヘリ.玉津島は陸岸の小祠なり、その他名蹟多し、万葉集には

・和歌の浦に汐みちくれに潟をなみ 蔵べをさして田鶴なきわたる

とあり、又江戸時代の俗曲には「和歌の浦には名所がござる、 一に穣現、二に玉津島、三にさがり松、四にしほがまよ」とあり、名所給として固せらるゝ所も多し,

狩野探幽の筆(大河内子絆所蔵X八木岡春山氏所蔵)

等あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

和歌山県海草郡にある名所、和歌山市から南へ約二里、南を受けた弯入海岸で、東西凡そ二十町、東は名草山、金剛宝寺等が恰も蜃気楼のやうに翠微の中に聳え、東南は生石ケ峰に連り、その麓の冷水浦、塩津浦の諸港には船舶が輻湊してゐる、和歌の三神として有名な玉津島神社や紀三井寺がある、ここは昔聖武天皇行幸によつて明光の浦と名を賜はつたのが、後に和歌の浦となつたといふ。

若浦に潮みちくれば潟を無み葦辺をさして田鶴鳴き渡る  (万葉集六)山部赤人

若の浦に袖さへぬれて忘れ貝拾へど妹は忘らえなくに   (同十二) 作者未詳

若の浦に白浪立ちて沖の風寒き夕は大和しおもほゆ    (同十七) 藤原卿

和歌の浦は紀伊名所の一として古来画かるゝもの極めて多い。

狩野探幽筆  大河内子爵蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)