和合神
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わごうじん
画題
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解説
画題辞典
和合紳は夫婦和合の神なり、一に万事吉兆図ともいふ、素と支那より渡來せしものにして、その形一ならざるも、男神女神互に手を肩にかけ、男の左と女の右の手とに相握るを常となす、或は寒山拾得の轉化したるものなりともいひ、或は猥褻の説あり、起原明かならず、我邦に於ては文化年中より甚だしく流行し、その以後画家の筆する所亦少しとせず、参河石由坦次氏所蔵に渡辺崋山の筆あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
和合神、略して和合といふ、其像は蓬頭で笑面、身に緑衣を着、左手に鼓を捧げ、右手に棒を取る、支那の僧寒山拾得の像の称であるといひ、南京絵の和合神といふものに『和合生万福、日進太平銭、随亭高孚書、万事吉兆図』と題すといふ、支那では始礼の時、此の神を祀り、我が俗間では仙人めいた男女の花などを持つて向ひ立つてゐる処を図す、これ『古事記』の上に記されたる八千矛神と須勢理毘売神とを諷したものともいふ。 (大言海)
狩野芳崖筆 『和合神』 青木家旧蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)