名取川

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なとりがわ


画題

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解説

東洋画題綜覧

陸前の国、秋保峡中に源を発し、東に流れて広瀬川を合せ淘上の浜から海に入る、歌枕として名高いが、梶原景時が、頼朝との連歌の件が、『源平盛衰記』で名高く、大和絵の好画題となつてゐる。

此の梶原、右大将家の奥入したまひけるとき名取川にて

我れひとりけふの戦に名取川

と、くり返し/\詠じ給ひければ、大名小名うめきすめきけれ共、附るものなかりけるに、梶原

君もろともにかちわたりせん

と附たりけり。  (源平盛衰記)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)