合歓

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ねむ


画題

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解説

東洋画題綜覧

荳科に属する樹木、高さは、二三丈に達し葉は羽状複葉で、夕方になるとを避けピタリと合はさる、『ねむ』の称呼は眠りで此から発し合歓の文字もそれである、漢名は合昏、又は夜合といふ、花は夏の夕方近くなつて開く牡丹刷毛に紅を含ませたやうな形である、その房のやうなのは雄蕊で花弁はその基部にほんの申わけほどに附いてゐる、花が萎むと莢の中に扁平な果実を結ぶ、昔から詩歌にもよく現はれ絵画にも描かれる。

合歓木、似梧桐枝甚柔弱、葉似皂莢及槐極細而繁密、互相交結、毎一風来輒自相解了、不牽綴、五月花発、其花上半白、下半肉紅、数垂如糸為花之異、其緑葉至夜則合也。  (本草綱目)

合歓の書かれた作

一立斎広重筆  『東都三十六花撰綾瀬川図』

和田三造筆   『合歓の花』         第一回文展出品

北野以悦筆   『合歓の花』         第九回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)