卒塔婆小町

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総合

・作者

「申楽談儀」に「小町 観阿弥作」とあるのがこの能と見てよいようだ。従って作詞・作曲者は観阿弥と考えられる。なお同書に、元来甚だ長い能だったのを切りつめて今のようにしたとある。

・能柄

現在能。老女物・憑霊物の物狂い物 四番目物。

・素材

(一)美人が老後零落して漂泊した話(玉造小町子壮衰書)

(二)小町不死の伝説(広く伝わっていたらしい)

(三)乞食の老女の大悟が高僧に勝っていた話

(四)いわゆる百夜通いの話(歌論議)

・主題

憍慢の美人のなれの果てを描くが、いわゆる因果応報という見方ではなく、主題的には多少不鮮明である。なお前半は、差別観と平等観の争いで、宗教問答の形をとるが、一種の秀句芸で、狂言の「宗論」などとねらいは近い。ともかく前半後半で主題がま二つに割れている点、世阿弥の作品などには見られない特色である。

〈出典:『謡曲集 上』(日本古典文学大系)横道萬里雄・表章 昭和35,12,5 岩波書店〉そとばこまち


画題

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解説