千鳥

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ちどり


総合


歌舞伎

殺陣の技巧で、主役が大勢と闘う場合、かかってくる者を順に一人ずつ左右に払う動きをいう。


画題

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解説

東洋画題綜覧

千鳥は鳥学上では鷸科に属し千鳥科といふ中に網羅されてゐる、その種類は極めて多く、千鳥といふ名を冠するものだけでも五十余種に上るが、絵画等に現はれるのは、『いかるちどり』、『こちどり』『めだいちどり』の三種位のもので此の中でも、『いかるちどり』が一番多く現はれて来る。 『いかるちどり』は主として山川の河原に棲息し姿が極めて優美で鳴く声も可憐なので、昔からよく知られてゐる、嘴は細く短かく翼よく発達し、脚は短く三趾で羽色は主に暗褐色、頭の前部に黒色の所があり、頸には前が広く後の狭い輪があり、顔には嘴の基部から眼の上を過ぎ後頸に至る細い帯状があり、尾は短かく腹は白色である。 『こちどり』は極めて小形で、羽色は前者と同じやうであるが、大さが違ふので直ぐ見分けがつくし、咽喉部の帯も、前の方が広い。 『めだいちどり』は『いかるちどり』よりやゝ小形で、体の各部に赤褐色ど帯びてゐる、頭の上も赤味がゝり、額は白く顔も白く嘴の基部から眼を過ぎ耳羽の辺にまで至る黒斑があり、脊以下は総て灰褐色、そして冬は総て色彩が淡くなる。 漢名は鵆、それで月下群鵆、月夜飛鵆などの画題があり、歌枕では、友千鳥・浜千鳥・川千鳥・島千鳥・夕波千鳥など極めて多い。 千鳥を画いた名作。 狩野山雪筆  『波水禽』屏風  細辻伊兵衛氏蔵 尾形光琳筆  『波に千鳥』   光琳画譜所載 無款     『浜千鳥』屏風  京都山田氏旧蔵 円山応挙筆  『寒月千鳥』   説田鶴翁氏旧蔵 狩野常信筆  『波千鳥』    藤田男爵家蔵 現代の作にも千鳥の作は極めて多い。 (『東洋画題綜覧』金井紫雲)