千代能
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ちよのう
画題
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解説
東洋画題綜覧
千代能、尼僧、無外また無著と号し、初名は千代野、陸奥の大守泰盛、(一に秋田介義景に作る)の女、既に笄して越後守金沢実時に嫁す、夫を失つて後仏門に帰し、仏光を拝請して祝髪納戒す、京師に抵りて、仏光其他の諸知識に謁す、資寿精舎を構へて専一に坐究作工す、一日縁に触れて忽然大悟し和歌を詠じて曰ふ、
千代能がいたゞく桶の底ぬけて水たまらねば月も宿らず
と光に謁して所悟を呈す、後、光、法衣並びに自賛の頂相を付す、上杉氏二階堂氏等、景愛寺を京に建て、請じて第一代と為す、時に日面和尚と号す。 (大日本人名辞書)
その戴く桶の底ぬけて水流れ大悟する処好画題として描かる。
円山応挙筆 松本双軒庵旧蔵
俵屋宗達筆 同上
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)