十種香

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昔、大名や上流階級の息女がお嫁入りの際には十種香箱をもってゆくのが 慣例であった。十種香箱とは、組香に使用する道具一式を 茶箱ぐらいの2段箱に収めたもので、古い大名道具などでは 表面には家紋をはじめとする手の込んだ蒔絵をほどこしたものもある。 美術品としても価値の高いが、日本に残存する数は多くない。


香道(こうどう)とは、香りを楽しみ、日常を離れた集中と静寂の世界に遊ぶことを目的とした芸道で、一定の作法のもとに香木を炷き、立ち上る香りを鑑賞するものである


焼 香 香木や薬草などを細かく刻んで混ぜ合わせたお香です。用いる香木や香料により五種香、七種香、十種香などがあります。本来は沈香、白檀、丁子、鬱金、竜脳の五種の組み合わせを基本としますが、他の香料で組み合わせることもあります。      

場面の名前となっている≪十種香≫というのは、栴檀(せんだん)・沈水(じんすい)・蘇合(そごう)・薫陸(くんろく)・鬱金(うこん)・青木(せいぼく)・白膠(はっこう)・零陵(れいりょう)・甘松(かんしょう)・鶏舌(けいぜつ)という十種類の香木を調合したものです。 香道の用語では「十種香」を「じしゅこう」と読むそうです   

この場面では非業の死ゆえに表立っては供養もできない勝頼のために、手元にある香道具で回向の真似事をしている