八大竜王

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はちだいりゅうおう


画題

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解説

画題辞典

仏語にて八つの龍王なり。

難陀龍王(歓喜)、跋難陀龍王(善喜)、沙羯羅龍王(鹹海)、和修吉龍王(烏頭又は大頭)、徳叉迦龍王(視毒又多舌)、阿那婆逹多龍王(無熱又無悩)、摩那斯龍王、優鉢羅龍工(紅蓮華又黛色蓮華)是れなり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

八大竜は一に難陀竜王、(難陀は歓喜と訳す)に跋難陀竜王(跋難陀は善観喜と訳す)この二竜王は兄弟で、常に摩訶陀国を護る、三に沙羯羅竜王(沙羯羅は鹹海と訳す、この竜神海に居る為めである、故に此名あり)四に和修吉竜王(和修吉は多頭と訳す九頭竜で水中に住するもの)五に徳叉迦竜王、(徳叉迦は現毒と訳し、また多舌ともいふ)。六に阿那婆達多竜王、(また阿耨達といひ無悩と訳す、『阿含経』によると、雪山に池あり阿耨達と呼ぶ、池中に五柱堂あり、竜常に此処に住すとある、居る処の池の名により名を得たり)。七に摩那斯竜王、(麻那斯は大身または大力と訳す、阿修羅海水を排して喜見城をひたした時此竜身を縈して其海水を遏めたとの因縁によりこの名がある)。八に優鉢羅竜王、(または漚鉢羅と書く、黛色蓮華のことである、此の竜これに依つて住す故に此の名がある)。これらの竜、神変不測なので八大竜神といひ、竜の王である為め八大竜王といふ。  (仏教辞林)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)