兀菴和尚

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こつあんおしょう


画題

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解説

画題辞典

兀菴和尚、名は普寧、宋国西蜀の禅僧なり。幼にして祝髪し、南遊して諸老に遍歴し、建康の蒋山に癡絶沖の上堂に値ふ。沖覆船の僧雪峯に到るの話を挙ぐ、普寧之を聞き、忽然として本来の面目を認得し、遠遊の志を起し遂に本朝に来る。時に文安元年なり、初め博多に抵り、尋いて京都に入り、東福寺聖一に迎えられ、客となる。北条時頼その道徳を聞き、建長寺の第二座に聘す、居る事四年、禅規整齊、東方の叢社となり。指して法窟となす、弘長三年の冬西帰の志あり、一偈を残して故国に帰る。江浙に漫遊し、晩年温州の江心龍翔寺に住し、至元十二年寂す。

その像を画きしもの京都正伝寺所蔵二点あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)